平成28年7月(4回目)の作業         


7:38 今回は、土曜の昼まで仕事でした。日曜日に武清庵さんところの大きいヒノキを
倒すことになってるので、土曜日に山に着いてチェーンソーの手入れをやっておくつもり
でした。その前に、木曜日に、長期入院している母の具合が少し悪くなって、もしもの
事が有ったら伐採には行けないな〜と思ってたら、持ち直してくれました。(*^^*)

で、土曜日の昼は家に帰って、ちょっと一服して山に向かったんですが、姫路南インター
で事故、、、、えらい渋滞でした。。。(-"-) 相変らず事故処理がちんたらで渋滞が
伸びてしまってます。この関係者は渋滞を発生させないようにすることが、次の事故
(往々にして渋滞最後尾での二次事故の方が死者の出る大事故になることが多い)
を防ぐことになるという事を知っていて対策を取らない!!責任放棄をしています。

トンネルの中で渋滞して止まって、渋滞の原因は、ばかみたいな追突事故で、乗ってる
当事者は笑ってる(みんな保険屋がやってくれるんでしょ。勿論、渋滞の後尾の車中の
ものには、そんなことは分かりません)、トンネルの中で止まってる最後尾に大型トラック
が突入して炎上!!こないだもどこかで有りましたよね〜 広島だった?山陽道で。

こういう、渋滞が誘因というか原因と言っていいくらいの悲惨な事故が後を絶ちません。
渋滞の末尾で、数台のおかま事故なんかはしょっちゅう見ます。事故処理の責任を
持っている組織に対して、こういう事故の被害者(もしくは契約している保険会社)
からの損害賠償請求が行われていない、もし行っても因果関係の立証の為の時間
や労力が割に合わないし、勝てるとは限らないという事で、保険会社が負担しているんだと
思います。が、それは結局、一般の保険契約者に薄く負担させるという事になっている
はずです。本当は、迅速適切な事故処理(=二次事故防止)を行わなかったものが応分の
負担をしなければならないはずです。誰もその負担を請求しなければ改善のための投資は行わ
れることはありません。安全より利益優先なのは見えてます。こないだは橋桁落下事故もやって
ました。死者2名。下は車がいっぱい通る国道176号線。走行車両や歩行者が事故に巻き
込まれなかったのは奇跡です。満員のバスや、信号の加減で車が並んでたらえらい事に
なってたはずです。だれか責任取ったんでしょうか?まあ、命まで取られることは無いんで、
死んだ作業員の方は死に損です。大けがをされた方も。全くお気の毒です。

まあ、そんなんで、山に着いたら疲れてしまったんで、こないだ燃やしかけてたのを
燃やして、英語の勉強をして寝ました。これは日曜の朝です。妹からメールが入って、
熱はまだ高いですが、少し落ち着いてきてるようだという事でした。今日は大丈夫でしょう。


hiro が平日に来てくれて、草を刈ってくれてます。さっぱりしてて助かります。(*^^*)


風呂棟の養生もうまくいってます。今回は作業は出来ません。


なんか、暑〜〜くなりそうな感じです。出来れば午前中には終了させたいですね〜


5時半に起きて、チェーンソーの目立て、点検、燃料補給などをやって、朝はフルーツグラノラ
食べて、和さんに頼まれたバジルを1本抜いて、山を出発しました。伐採が終わったら、また
帰ってくる段取りで、片付けはまだしてません。そうやって万善の武清庵さんところを過ぎて
松村さんところへ向かってると(バジルを先に届けようと思って)、前から神戸ナンバーの軽
トラ、松村さんです。で、「積んどっても大丈夫やろ〜」という事でしたので、少し先でUターン
して、一緒に武清庵さんところに20分くらい早めに到着となりました。

で、この先はもう写真を撮ることはなかなか出来なくて、武清庵さんところのブログから
拝借してきました。きれいな写真です。まあ、とにかく暑いのと、斜面が急なのと、現場が
30cm〜50cmくらいの岩のガレ場で崩れやすく、ばてました。。。 体力不足 (^_^;)



9時に集合の予定でしたが、そんなんで20分?くらい早く
到着しました。挨拶をして、早速作業開始です!これは手巻き
ウインチを倒す方向のケヤキ?の大木に固定しています。松村
さんが、ウインチを固定する架台を取り付けてくれているので
1回ヨイショっと引っ掛けると留められるので助かりました。

架台のフックが1本写ってます。もう1本とで2点で留められてる
んですが、更にもう1本鎖を回して4点で留めるようにしています。

この木までの斜面を上るのにバテました。。。  (^_^;)


7mの梯子を固定しています。


普通の人なら、この梯子の天辺まででも怖くて上がれませんよ。

まあ、ぼくも普通の人ですけど。。 (~_~)


松村さん、、、梯子なんか、とおーーに足下です。。。

計画はこうです。まず、できるだけ上部にワイヤーをかけて、
頭から7mか8mか、それくらいを落とします。手順は、松村さんが
上がる → ワイヤーをかける → 少し下りる → 受けを作る →
少しだけワイヤーを引く → 追い口を切る → 松村さんが木から
下りて退避 → ワイヤーを引き、受けから上部を落とす。

残りの部分はもう1回で、ウインチを使って普通に倒します。


とにかく高いところの作業で、見上げてるだけでクラクラして
きます。太陽もまぶしくて、暑くて、でも上はもっと大変なのは
間違いありません。。。こっちはただ見上げてるだけです。(^_^;)


このヒノキ、天辺のへんと言えども、手鋸で受けを作るのは
とんでもなく大変なことです。しかもこの態勢でです。


ぼくは、梢が落ちてくるんで、下にこけてる孟宗竹をどけて
ます。こんな事でも、足元がガレ場で足首をぐねりそうに
なったりで疲れます。それだけに余計に先に片付けておか
ないと、えらい面倒な事になるのが目に見えてます。


一度松村さんが下りて、ワイヤーで引いたんですが、落とせなくて、
もう一度追い口を深切りしに上がっておられます。これはちょっと
いやな作業です。まあ、普通に地面で切ってるんなら、ツルが切れ
る音を聞いて一目散に逃げたら良いんですが、今回は、下りて退避
してから引き落とす方法でやります。上でうまく身をかわして落とす
事もできますが、それ自体にリスクが有るのと、そうしても、梢が落ち
る時に木が絶対に大きく揺れます。命綱を付けていても危険です。

それで、ツルはギリギリの手前までしか切れません。鋸に伝わってくる
感覚が頼りです。下りてる時に頭上から落ちて来たらえらい事です!!


追い口を深切りして、2回目の引きでは軽く落とせました。

すごい勢いで落ちました!!断面がきれいです!(*^^*)


いや〜 松村さん、ご苦労様でした!

これだけでも数百Kg はあると思いますよ〜 もっとかも!


梢がカットされたヒノキです。あの上で作業されてたんですから
ほんと超人です!!切った梢が7〜8m として、まだ30m 近くは
有るんじゃないでしょうか?? 


この梢の部分も、このままでは移動もできないんで、玉切りします。

研いできたハスク450の出番です。この時は、まあ普通にエンジン
かかってたんですけどね〜


いよいよ次は、残りの部分を倒す準備です。松村さんには
もうゆっくりしておいて欲しいところなんですが、よく考えたら
やっぱり高いところにワイヤーをかけないといけないんで、ぼくら
には出来ません。。。(^_^;) で、また上がってもらってます。


ワイヤーをかけれて、梯子の上の所を固定してたロープも
外せて、下のロープも外して、梯子をどけています。


いよいよ、これを倒しましょう!!

今回は、直引きですが、梢の部分がカットされたし、ウインチを
固定してる木がすごい立派なんで、その裏側に回れば安全は
確保されます。孟宗竹も若干の緩衝材にはなるかも??です。(^^;


どことも繋がってないし、元が切られてるんで良いんですが、
やっぱり蔓は気になるんで引きずり落とします。


松村さんが受けをチョークで書いてくれました。こうしてもらってると
安心感が全く違います。いよいよぼくの出番です!! o(^o^)o


。。。。(-_-)  なんかエンジンがかからない。。。。

朝もさっきもかかってたのにかかりません。 どうも、
以前のには付いてなかったエアーパージ(ペコペコ)が
気密が出来てないようで、燃料が来ません。こんな
もん、無いなら無いで、350の時はちゃーんと使うとった
のに、余計なもん付けてくれたおかげでこれですわ!

ただ、完全にペコペコになってるわけではないんで、スター
ターを頑張って引いてたら、なんとか燃料が来てるようです。


それには下してやりたいところなんですが、岩だらけで出来
ません。幸い、少し離れたところにきれいな地面の平らなところ
が有るので、そこまで行って下してかけてるうちにかかって
くれました!あとはなんとかかんとかエンジンかかって(当初は
水平切りにすると燃料が切れてエンジン止まってました。)くれて、
ホッとしました。ここまでやって延期は出来ませんからね〜 (^_^;)


18インチ、450mm のガイドバーですが、1回では受けは
作れません。3回に分けて作ることにしました。


バーの長さ全部使うんで、パワーが無いと抵抗に負けてしまいます。

ハスク450のエンジンは、50.2cc なんで、パワーはありますよ!


とりあえずきれいに出来ましたが、両端がまだです。


両端をチョークの線まで切り増ししました。

そうすると、まあそれで完成でも良いんですが、上の面の真ん中の
部分が結果的に膨らんで下がってる状態になってます。わずか
なんですが、「ここ切り取った方が良いですよね〜」と言うと、松村
さんも、「そうやな〜 その方がええわな〜」ということで、切り取り
ました。まあ、こんな大木では、なんでも出来ることはやってないと
「後悔先に立たず」どころか、後悔さえもさせてもらえません。。。


あとは追い口を切っていけば良いところまで来たので、一服です。

武清庵さんの奥さんとお兄さんが冷たい飲み物やらを用意して
くれて、シソジュース飲んで生き返りました。もうこの頃は上着も
ズボンもバンダナはもちろん、汗でボッタボタ。。。洗濯機から出て
きた状態です。まあ、7月の終わりの晴天日ですから当然です。(^^;

で、エンジンが掛かりにくいのを見てるんですが、やっぱり燃料
が来てないのが原因のようです。なんとか切り抜けれると良い
んですが、と言うか!もう受けも作ったし、絶対切り抜けますよ!!


さすがに、武清庵さんも倒れる途中の写真は撮れてません。

そらそうです!ウインチ巻いてもらってますから〜 (^_^;)

で、追い口も、松村さんにツルは15cm 残そうかということで
チョークで線を書いてもらって、そこまで切ったんで退避。それ
からウインチを巻いてもらうんだけど、倒れませんでした。

これはもうちょっと追っていくしかありません。普通なら相当
のエンジンパワー使って、大変な作業になるところですが、
ウインチで上手に引いてもらってるんで楽でした。追い口が
ちょっと開きかけたんで、もうちょっとだけバランス確認の刃を
入れて、大丈夫だったんで退避しました。そうすると段々と
山側に傾き始めて、ドドドドーーーン バキバキーー という
地響きを立ててこの大木が倒れました!! やりました!

これはウインチの3m ほどのところまで来た先端部。


太ーーーい孟宗竹の林ですが、、、掛かり木にはなりません。(*_*)

駆逐艦と魚雷艇みたいなもんです。(昔の話)


しかし、きれいに切れました〜〜 右側が受けの上側の面、
左側が追い口の面。真ん中のギザギザになってる部分が
ツルで、これを引きちぎりながら木は倒れます。このツルが
蝶番の役目を果たすので、ツルと直角の方向に木は倒れます。


まあしかし、測りませんでしたが、直径60cmは有ると思いますよ〜

右側の四角い石は祠の台座でした。まあ、大木なんで。

歴史的なことは分からないんで、武清庵さんにお神酒だけ用意して
もらって、四方にかけてもらって、手を合わせてからかかりました。


太いわ長いわ 武清庵さんに長さと太さ測っといてもらいましょう。


このヒノキは松村さんが1300mm長の板にしてデッキを
張り替えるそうです。それも楽しそうですね〜 (*^^*)

ペコペコを直して、ぼくも手伝いましょう。秋になってからと思うんで。

この暑さで、この斜面で玉切りやって出すの、、危険すぎます。(-"-)


最初に切り取った受けですね。きれいに出来てますね!(*^^*)


まあほんまに、全員無事で(当り前と言えば当り前ですが)
こうやって作業終了できて、ほんとにホッとしました。

このサイズの木を傾きと真反対の方向に倒すというのは、普通
は考えません。今回は、そちらの方向しか倒せる方向が無かった
ので、まず、松村さんが枝を払って、ウインチの架台を作って、、

構想と準備がきっちり出来ていたからこそ出来たことです。

普通に、どっちに倒しても良かったら、こんな感激は無かった
と思います。松村さんがいなければ、ぼくはこの木は倒せません。

左端の方は武清庵さんのお兄さんです。竹を切ってもらったり
風呂を沸かしてもらったり、ありがとうございました。

奥さんの作ってくれた「焼きカレー」、美味しかったんですが、
胃が水分で一杯なってしまってて、お代わりできませんでした。
ごちそうさまでした。

このテーブルの天板と座面の板は、以前にぼくと松村さんとで
倒した杉を、松村式製材機で製材したものです。何年前やった
でしょうね〜 懐かしいです。


木を伐り終わったのが1時過ぎくらい?お風呂入って
昼ご飯いただいて、3時前くらい?に、おいとましました。

山では、もう特に何もしなくて、一服して帰り支度をして
5時前に帰路につきました。

今回は、武清庵さんところの支障木の伐採がメインでした。
こういう作業は大好きなんですが、松村さんがいないと
ようしません。しかし、すべての意味で良かったです!!
感謝、感謝です。

それと、なんとか頑張ってくれていた母は、月曜の13:52
亡くなりました。その場にいることも出来ました。満92歳。
お疲れ様でした、ありがとうございました。
苦しむことも無く、笑ってるような死に顔でした。

ぼくが、この木を無事倒すのを見届けてから、安心して
旅立って行ったんだと思います。やっぱり心配なんですよね。
ええ年した息子ですが、母親というのは、、本当に有り難いです。

避けられない危険な作業も有りますが、これからも空の上から
見守っていてください。よろしくお願いします。

ではまた次回!!暑いですが、がんばりましょう!! (^o^)丿